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In the workshop

とにかく・・・、走れっ!!

フェールセーフ

某B社ブランド製クロスバイクで発生した事故の内容が話題となっています。

走行中のフォーク分解による転倒という、信じがたい事故。
この様な不幸な事故に遭われた方の回復を願わずにはいられません。

それにしても、この事故に関する報道や様々な書き込みを見る限り、フロント
フォークの構造欠陥、あるいはメンテナンス不良と見る向きが多い。

1)自転車に採用されたRST製フォークの構造欠陥
 ・インナーとアウターを繋ぐモノがスプリングだけであった
 ・アウターが脱落することを防止するフェールセーフ機構が備わっていない
 ・インナー上部カバーの防水性不良、アウターの水抜き穴なし

2)メンテナンス不良(メーカ推奨:4~6ヶ月周期)
 ・メーカの推奨周期でメンテナンスしていない

以上より、アウター内に溜まった水分が原因でスプリング下部が腐食。結果
破断に至り、インナーがすっぽ抜けて転倒となった。


この話を聞いても、自分自身でまったく納得がいかない。

☆自転車の世界では6ヶ月に1回分解整備が必須の部品が(ゲタ車でも)ありえるのか。
 (何人の人がクロスバイクで本当にそこまで整備しますか?)

☆スッポヌケをユーザの整備不良の責任ですませられるのか。

☆TVやネット上では構造が原因とされているが、説明されている様な構造は
そもそも成立するのだろうか。


丁度メリダ号に付けてるフォークがRST製なので、確認の為にバラシてみた。

CIMG0593.jpg CIMG0594.jpg

下位グレードの製品なのでスプリングしか入っていないが、この通り。
スプリングはインナーチューブの「中」に入っており、アウターレッグに固定
されたコンプレッションロッドが抜け側のストロークを規制する構造となって
いる。インナーの端はロッドが通る穴径になっており、ロッド端がインナー内
側でバンパーを介して当った状態が一番伸びきった状態。

つまり、スプリングはコンプレッションロッドを介して圧縮力のみを受ける構
造となっている。

非常に簡略化されてはいるものの、この構造ならば納得が行く。

ところがTV報道の中で解説されているサス構造は、この構造とは全く異なる。

スプリングはインナーとアウターを直接結んでおり、コンプレッションロッド
が存在していないらしい。つまりサスを引っ張れば何処までも伸びる事となる。

損傷したのはスプリング。スッポヌケもスプリングのせい・・・。

本当に!??

スッポヌケは、実は別の原因ではないのでしょうか?

実はTVの映像の中にも、気になる点がいくつかあるのです…。
ボクの写真と見比べてもらえば、ピンとくる方はおられるかと思います。


あぁ、すっきりしないなぁ。


誰か、この問題のRST製サスのパーツリスト、お持ちではないですか?
あるいは実車も可(笑。

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/04/19(月) 00:11:21|
  2. MTB
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